入院からちょうど一週間。わずか七日間。ずいぶん長く感じたのは僕だけじゃない。
彼女にとっては、一生で一番、心配で不安で、ドキドキ緊張が連続する、
けれども人生でもっとも尊い時間だったはず。
待ち望んだわが子は無事生まれてきてくれた。あのときの感動、永遠に忘れない。
そうしてあの瞬間、夫と妻である僕らは、父と母になった。
これから三人で家へと戻る。家族にとって尊い時間がはじまる。
買ったばかりの新品のベビーカーと一緒に歩を進めながら
昨晩考えた言葉を小さな声にして綴る。「おかえり、ママ」
みんなで帰宅したときの第一声だ。照れくさいけど、今日から妻の呼び方を変えてみる。
きっと彼女もこたえてくれるだろう。「ただいま、パパ」って。
そんな想像をすると、そわそわしてきた。
愛娘をベビーカーに乗せ、早くわが家へ帰りたい。