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0からはじまる家族の風景

お昼下がり、澄み渡る青空がきれいで、思い切って近所の公園へきてみた。
瑞々しい外気や新緑の香りが気持ちいいみたい。わが家のお姫さま、ご機嫌がよろしい。
「今日がお出かけデビューだね。
こうやってお散歩するの。ずっとママは憧れてたのよ」
そうささやくと、天使のような笑顔を浮かべてくれる。その表情に心安らぎ、言葉をつづけた。
「パパと二人で、よくお散歩した場所なの」ベビーカーに寝転びながら、今度は黒い瞳できょとんと見つめ返してくる。クスッと笑い、私は声を継いだ。
「ここへ親子でお出かけできる日がくるなんてね」
あなたが誕生すると知ったとき、すっごくうれしくて、でもちょっぴり不安もあった。数ヶ月前なのに、はるか昔のことのよう。
ぷくぷくした小さな手にそっと触れ、私は愛娘の温もりをたしかめる。
そのとき、春らしい柔らかな風がそよいだ。顔を上げ、見慣れた公園の風景を眺めた。
これからはじまる、家族三人の日々。そこにあなたがいるだけで、特別な風景に変わるのかも。
淡くふくらむ予想図に、私はよろこびをかみしめる。

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入院からちょうど一週間。わずか七日間。ずいぶん長く感じたのは僕だけじゃない。
彼女にとっては、一生で一番、心配で不安で、ドキドキ緊張が連続する、
けれども人生でもっとも尊い時間だったはず。
待ち望んだわが子は無事生まれてきてくれた。あのときの感動、永遠に忘れない。
そうしてあの瞬間、夫と妻である僕らは、父と母になった。
これから三人で家へと戻る。家族にとって尊い時間がはじまる。
買ったばかりの新品のベビーカーと一緒に歩を進めながら
昨晩考えた言葉を小さな声にして綴る。「おかえり、ママ」
みんなで帰宅したときの第一声だ。照れくさいけど、今日から妻の呼び方を変えてみる。
きっと彼女もこたえてくれるだろう。「ただいま、パパ」って。
そんな想像をすると、そわそわしてきた。
愛娘をベビーカーに乗せ、早くわが家へ帰りたい。

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季節外れの冷たい雨が落ちてきた昨晩。まだ0ヶ月のこの子は少しぐずった。
あたふたしたけど、朝にはけろっとしている。嘘みたいな青空が広がるお天気と同じだ。
そればかりか、お出かけしたいとばかりに元気いっぱい。
いつもの公園へお散歩にきた。今日は陽射しが強く感じる。それに羽虫もちらほら。
「ねえ、ママ、赤ちゃんのこと、しっかり考えてくれてるベビーカーを見つけたよ」
そう言って、私たちが退院のとき、持ってきてくれた。さすが、パパ。
新生児のやわらかなお肌と、小さな小さなからだは、愛おしいほど弱々しい。
一歩外へ踏み出せば、大げさじゃなく、気をつけることがたくさん。緑豊かな場所は特に。
あ、また笑った。やっぱりこのベビーカーを選んで大正解。
お部屋のなかにいるように、あなたをしっかり守ってくれるから。
私は笑顔の娘に微笑みを返す。
いいな、母親って。こうしてるだけで安らぐ。いつもの景色までカラフルに彩られる。
うん、今週末はパパと三人でこよう。こうやってベビーカー、押して。
家族そろってね。

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子供って不思議。どんなに幼くても、ちゃんと親の存在がわかっている。
「親がそばにいないと、とっても不安になるのよ」
目を細めて娘を見つめるパパに話すと、「うん、うん」と、うれしそうに肯いた。
母になり、育児をしていて実感すること。それは親子の距離感。
赤ちゃんの頃から、子は親に触れてほしい、見ててほしいと願っている。
「ご機嫌だね。そうやってママと向き合ってると、おうちにいる気分なんだろうね」
「ええ。歩いてても、休憩してても、お世話してても、すごく楽しそうよ、この子」
「いつもママの顔が見られて、安心なんだよ」パパが穏やかな声で言った。
今度は私が肯く。親って不思議。子がそばにいないと、とても不安になるから。
親もまた、子に触れていたい、見ていたいって願うから。
そうやって親子はつながっているんだ。母になり、父になり、私たちは実感する。

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子はすくすく育っていく。
この日曜日、森林公園へ初ピクニックに出かけた。
成長にあわせて、わが家の行動範囲がゆっくりと広がるのは楽しい。
ベビーカーでは、いつも以上にキャッキャッと上機嫌の娘。
芝生の上をすいすい軽快に進んでいくのが、よほど気に入ったみたいだ。
ママも上機嫌である。「僕がベビーカー、押して行くよ」と切り出しても、
「ううん。コットを外したチェアスタイルの押し心地をたしかめたいの。今日が初めてだし」
弾んだ声を聞いていて僕までうれしくなる。そうして彼女の背中を眺めて感じ入る。
妻もまた母としてすくすく成長しているんだな――そんなふうに思っていると、
「ね、パパ、今度はもう少し足を伸ばして、海に行ってみましょうよ」朗らかに妻が言う。
「ああ、いいよ」僕はこたえながらも、心でクスリと笑う。
ママが大の海好きだったこと、じつにひさしぶりに思い出してしまった。

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エールベベは50年以上にわたり、カー用品の企画・開発を手がける「カーメイト」のベビー用品のブランドです。
フランス語で〝エール〟は翼、〝べべ〟は赤ちゃんを、すなわち『翼をもった赤ちゃん』=『天使』を意味します。
エールベベは安心と信頼の日本ブランドとして1999年に誕生し、チャイルドシートを中心に開発。
高い安全性と品質が求められるカー用品で培われたノウハウを注いだ製品を世の中に送り出してきました。
チャイルドシートでは、生まれてきた新しい命を大切に考え、赤ちゃんにとって安全で、快適な製品を実現してきました。
これからは、ベビーカーを始めとして、ママとパパ、そして新しい命によろこばれるモノづくりをしていきたいと考えています。

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